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不登校Q&A

【質問1】 小学校6年という節目を迎えて

小学校2年のときから現在まで学校に行っていません。現在はフリースクールに通っていますが、来年は中学生になります。進路の問題も含め、今後どのように対応していけばよいでしょうか。

【回答】小澤 美代子

このご質問では、まず、小学校6年の「節目」というひとつのキーワードがあります。そして、フリースクールに通っていることから、ある程度、元気がある、エネルギーがあるということがみえてきます。それから、来年は「中学生」、そして「進路」ということで、このへんをキーワードにお話をしたいと思います。

まず、不登校の期間が3カ月~半年くらいなら、ある意味ではあっという間に、まあ大変だったけれども学校に行けるようになったというケースも多いのですが、これが1年、2年…、そして、このお子さんの場合は小学校2年からですので5年間というように長期化してくると、なかなかそこから変われないという状況があります。

そういうときに、どこで「仕切り直し」をするかがとても大事になります。本人にまかせて「いつか行ける」と考えていても、子どもの力だけではなかなか行けませんので、何が「節目」なのか、どこを仕切り直しの時期にしてあげたらいいのかを考えることが大切です。仕切り直しの時期とは、子どもが「行けるかもしれない」「行きはじめやすい」時期ということです。

子どもたちがいちばん学校に行きやすいのは、「学校が変わるとき」です。たとえば、小学校が終わって中学校に変わるとき、中学校が終わって高校に行くときなど、学校の卒業→入学という時期がいちばん気持ち的にも切り替わって、学校に行きやすくなります。

次は「学年の変わり目」。この学年では、このクラスでは行けなかったけど、クラス替えがあったり、担任が変わったりすれば行けるかもしれない。その次は「学期の変わり目」。1学期はダメだったけど9月から行こうとか、2学期までは行けなかったけど来年の1月からは行こうとか。あとは「行事のあるとき」や「試験のとき」など。試験の場合、とくに中学生や高校生では「試験だけは受けなくちゃ」と思っている子もいますので、プレッシャーでもあるわけですが、ずっと行けなかった子がその日だけは行けたり、教室へ行くのは無理でも保健室や別室で受けることができたりする。それが、ひさびさの学校とのつながりになるわけです。

こうした仕切り直しの時期を上手にとらえて、子ども自身に「もう一度やってみようかな」「ここでやり直してみようかな」という気持ちをもたせてあげること、つまり「希望をもたせてあげる」ことがとても大切です。「今まではうまくいかなかったけど、今度はきっとうまくいくかもしれない」という希望がないと、子どもが今の苦しい状況から踏み出す、動き出すというのはなかなか難しいと思います。

そして、子ども自身が「じゃあ、いついつから行ってみよう」という気持ちになったら、その時期をただ待っているだけではダメ。その前、2カ月、3カ月前から、少しずつ準備をしていく必要があります。

このお子さんの場合は、まず、中学校をどうするか、地元の公立中学に行くのか、私立に行くことができるのか、あるいはどちらを選ぶのか。これが受験勉強の問題も含めて、さしあたっての大きな問題といえます。そういう場合も、「どうしても地元の公立中に行かなければならない」と思い込まないで、「もしかしたら、今からでも本人がやる気になれば私立に行けるかもしれない」という希望をもちつづけることが大切です。

いずれにしても希望する中学校が決まったら、できれば事前にご両親で学校に出向かれるのがいいと思います。ご両親が学校側に「うちの子は、こういう事情で学校に行けなかったが、本人も中学からは頑張りたいと言っているので、ご配慮いただきたい」と話し、地元であれば「仲良しの友だちを一人でもいいから同じクラスにしてもらえないか」など希望を伝えておくとよいでしょう。そうすれば、学校側もベテランの教師を担任にするとか、いろいろ配慮してくれる可能性も出てきます。

「中学校側には、小学校で不登校だったことを知られたくない」「特別視されたくない」という気持ちもわかりますが、いずれちょっと無理な時期も出てきますので、それなら最初からきちんと話して、できるだけ配慮してもらったほうがいいのではないかと思います。

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